診療のご案内

診療のご案内

診療方針

ご相談いただいた症状に対する検査や治療はもちろんですが、自覚症状なく、進行する病気もあります。お一人一人の目と全身の状態から目の健康管理に必要な情報提供を心がけて診療にあたります。

診療内容

  • 白内障治療には経済的、精神的負担の少ない 日帰り手術 が可能です。
    全身状態や疾患、病状によって可能かどうかご相談させていただきます。
    水晶体という眼球内のレンズが濁る状態を白内障といいます。 原因の多くは加齢ですが、アトピーや糖尿病などの全身疾患、薬の副作用、目のけがなどで若年で発症することもあります。 次のような症状があればご相談をおすすめします。
    • 景色やモノがかすんで見える
    • まぶしくなる、明るいところで見えにくい
    • 一時的に近くが見えやすくなる、眼鏡が合わなくなる
    • 景色やモノが二重、三重に見える
    点眼薬などで進行予防しますが、すでに濁っている状態は改善しないため 根本的な治療は手術です。 以下のような場合は手術を考えてください。
    • 視力が低下して、仕事に支障がでる
    • 外ではまぶしくて、極端にみえづらい
    • 視力が0.7以下になって、運転免許の更新ができない
    進行しすぎると緑内障を起こしたり、手術の難度が高くなり、目への負担が大きくなりますので片方がみえていても放置せずにご相談いただくことをおすすめします。
  • 目の中の房水という水分の排出が悪くなり目が硬くなって視神経が障害される病気です。次第に視野が狭くなり、放置すると失明にいたります。40代以上の5%がかかっていると報告されています。ある程度進行するまでは自覚症状が乏しいですが、いったん障害された神経は回復できないため早期発見が重要です。眼圧、視神経の所見から職場での検診やたまたまの眼科受診で発見されることが多いです。近視のかたでは検診で判定が困難な場合も多く、眼科受診での精密検査が必要です。判明次第まず点眼で治療を開始します。

    緑内障は点眼治療が基本ですがほぼ生涯継続することなります。
    開始時点で既に中期を過ぎておりますと進行が速く点眼のみで進行を抑えきれず手術が必要な場合もあります。
    将来高齢のために手術や点眼さえ困難になっても影響が少ないように初期の段階でとどめておくことが超高齢化社会では重要と考えます。
    近年、小さな切開創から線維柱帯を切開する比較的負担の少ない緑内障手術(MIGS)が行われるようになりました。眼圧下降の程度がゆるやかですので中期までの方で点眼治療で進行がみられた場合、点眼薬の追加だけでなく隅角光凝固(SLT)や白内障手術をする際に緑内障手術(MIGS)を追加するなどの治療も行ってまいります。

    また急性緑内障発作といって急激な眼圧上昇をきたし数日で失明にいたるものもあります。 頭痛、嘔吐などを伴うため目の病気と思わず発見が遅れることがあります。 隅角という角膜(くろめ)と虹彩(ちゃめ)の間が狭い目の構造をした方に起こりますのであらかじめレーザーで虹彩の根本に房水の抜け道を作っておくことで発作の予防が可能です。
  • 日本人の中途失明の多くが糖尿病網膜症です。発見が遅れると治療に対する反応が悪く回復が困難となります。 治療のタイミングが大事ですので糖尿病を罹患されている方は症状がなくても眼科の定期受診が必要です。
    単純網膜症眼底出血がありますが、網膜血管床の閉塞はなく血糖コントロールにより改善が望めます。
    前増殖網膜症毛細血管が閉塞し、新生血管を生じています。この段階でも自覚症状はありませんが、放置すると硝子体出血をきたし、増殖性変化に至ります。レーザー治療が必要です。
    糖尿病黄班症ものを見つめる一番大事な網膜の中心を黄班といいますが、この部分の循環障害や牽引により視力が低下します。全身状態の影響も大きく、レーザー、眼局所への薬物投与、手術などで治療しますが、難治なことも多いです。
    増殖糖尿網膜症新生血管と増殖膜が形成されており、視力を維持するには網膜に不可逆的な変化を 生じる前に手術が必要です。 治療が遅れると網膜剥離や難治な新生血管緑内障をきたし、失明に至ります。
  • 神経麻痺など全身疾患からのものは、その治療が必要ですが、 加齢やコンタクトレンズ装用により生じてくる事が多く、手術による治療が可能です。
  • 加齢により瞼の下の組織がたるんで、まつげが目にあたるようになります。
    手術による治療が可能です。
  • 無意識のうちにまぶたがけいれんし、重症例では目が閉じて開けられず生活に支障をきたします。
    ボトックス注射によってけいれんを抑えることが可能です。
  • 鼻涙管という鼻への涙の抜け道が狭くなることで生じることがあります。
    手術による治療が可能です。
  • 涙液の分泌が不十分あるいは涙液の質の異常により角膜(くろめ)の表面が痛み、ものをみつめるのがつらくなります。 点眼の他、涙点プラグにより涙をためる治療法があります。
  • 角膜(くろめ)に結膜が進入してくる病気です。異物感や乱視を生じます。
    手術による治療が可能ですが、再発しやすいため当院では薬物療法と有茎弁移植を併用した手術を行います。
  • 明るい所や白い壁、青空などを見つめたとき、目の前に虫や糸くずなどの『浮遊物』が飛んでいるように見える事があります。視線を動かしても一緒に移動してくるように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えませんが、暗いところでは気にならなくなります。このような症状を『飛蚊症』と呼んでいます。

    飛蚊症は炎症や出血が原因でただちに治療が必要な場合と硝子体が眼球の中で動きだすようになる生理現象での場合があります。
    生理的な飛蚊症であっても硝子体が網膜をひっぱることにより網膜裂孔を生じることがあります。
    この場合放置すると網膜剥離にいたり手術が必要になりますが、はやく発見できると網膜光凝固により網膜剥離への進展を防ぐことができます。

    飛蚊症を初期症状とする病気はいずれも早急な治療が必要ですので、はじめて症状がでたとき、悪化したときはすみやかに受診をお願いします。
  • 網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈が閉塞する(血管が詰まって血液が流れなくなる)病気です。
    血圧の高い高齢者におきやすく網膜の浮腫による視力低下や緑内障を起こすことがあります。造影検査やOCTにて検査し、レーザー、薬物投与、硝子体手術にて治療します。
  • 眼鏡があっていない場合、斜視など両眼を使う力が弱い場合、調節力を酷使している場合など原因が様々です。一般的な眼科検査に加えて当院では目の調節機能である輻輳反応と瞳孔反応の変化を測定し調節機能異常を検査する装置を導入しています。
  • 黄斑という網膜の中心の視力に重要な部位に新生血管という病的な組織が発生する疾患です。
    進行すると完全な失明ではないものの周辺がみえるだけになり中心視力が失われて生活に大きな支障がでます。初期には視野の中心にかすみをかんじたりものがゆがんでみえるなどの症状がでますが、片目ずつみないと気づかないことがあります。
    そのような異常を感じたら早期の診断が重要です。
    治療は眼内への薬剤の注射、光線力学療法、網膜光凝固術など病型や病期に応じて選択します。
    当院では新生血管を退縮させる薬剤を眼内に注射する治療を行っております。
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